幻想的なホタルと可憐なサギ草「せたがやホタル祭りとサギ草市」

幻想的なホタルと世田谷区にゆかりのある「サギ草」が楽しめる「せたがやホタル祭りとサギ草市」が、世田谷代官屋敷およびその周辺で7月16日・17日に開催され、多くの人で賑わいました。

この祭りは昭和56年に始まり、今年で36回目。
昼間はサギ草市の見物・販売や子ども向けのイベント、地域団体による草笛や太鼓の演奏、夜はホタル観賞と盆踊りが楽しめる恒例の催しです。

代官屋敷内には、もともと蛍が自生していましたが、数十年前には見られなくなってしまいました。子どもたちにホタルを見せてあげたいという地元の方たちの想いからこの催しが始まりました。今や世田谷の夏の風物詩として、毎年2万人以上の人で賑わいます。
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ホタル観賞は、世田谷代官屋敷の庭園を散策しながら、多数のヘイケボタルの幻想的な光を楽しむことができ、毎年、多くの親子連れなどで賑わいます。初日の16日は、午後5時のホタル観賞開始時刻前から、入り口には多くの人が列をつくっていました。
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サギ草は、白い3センチほどの花の形が飛び立つ白鷺の姿にそっくりな多年草で、例年7月中旬~8月中旬にかけて見頃を迎えます。「世田谷区の花」にもなっており、区内にサギ草にまつわる伝説が語り継がれているなど、世田谷とは縁の深い花です。
サギ草市では、展示されているサギ草を市価より若干安い値段で購入できるとあって、「本当に鳥みたいな形をしているね。」と話しながら鉢を買い求める親子連れなども見られました。
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このほか会場内では、世田谷みやげの出店や群馬県川場村の物産展なども開催され、多くの人で賑いました。

代官屋敷の敷地内にある世田谷区立郷土資料館(入場無料)では、季節展「螢とさぎ草伝説」が開催されていて、ホタルの生態模型やさぎ草伝説の原画などの展示を通じて、ホタルとサギ草についてより深く知ることができます。

■季節展「螢とさぎ草伝説」季節展
7月31日まで
午前9時~午後5時
※毎週月曜と7月18日(月・祝)・    19日(火)休館