子どもたちが願い事を飾る「七夕まつり」

江戸後期の古民家を移築・復元し、農村に伝わる昔ながらの風習や行事などを体験できる「岡本公園民家園」(世田谷区岡本)では、毎年地元の人たちが中心となって七夕まつりが開催されています。
毎回、地域の親子連れなどを中心に多くの人で賑わっており、今回で30回目の開催となります。

まつりのメイン会場となった園内の「旧長崎家住宅主屋」は、昭和55年にこの地に移築復元され、茅葺屋根のやさしい風合いや囲炉裏など、昔の様子を現在に伝えています。

この旧長崎家住宅主屋の前には、長さ10mほどの大きな竹が置かれ、訪れた親子連れなどが「家族のみんなが元気でいますように」、「字が上手になりますように」などと短冊に願いごとを書き、竹にくくりつけていきました。

主屋の中では折り紙教室も開催され、子どもたちがボランティアに教わりながら織姫と彦星の人形の飾りなどを折り、できあがると早速竹に飾る様子が見られました。

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「七夕まつり」が開催された7月2日は、梅雨の晴れ間となり日差し差す天候の中、たくさんの親子連れが訪れていて、みんなで飾りつけた短冊や飾りが風に揺れる様子に見入っている姿が見られました。
会場内には、綿あめや焼きそば、ヨーヨー、地元で採れた新鮮な野菜、福祉製作品、笹のチャリティ販売のコーナーなどが並び、また、古民家などを巡るウォークラリーや消防署・警察署のPRコーナーもあり、子どもたちは所狭しと元気に園内を駆け回り、楽しんでいました。

会場を訪れていた親子連れは、「折り紙をしたり、短冊にお願い事書いたりと子どもと一緒に楽しめた。来年もまた来たい。」と笑顔で話していました。