目黒川でアユ捕獲!子どもたちが生き物調査!

6月4日、爽やかな風が吹き抜ける目黒川船入場で恒例の「いきもの発見隊」が行われました。
親子連れなど40名が参加し、身近な自然に接する機会を楽しみました。

この取組みは、普段は入ることのできない目黒川に入り魚や虫たちに直接触れることで、身近な自然に対する興味・理解を深めてもらうことを目的としていて、平成9年から開始され今年で20年目を迎えます。

この日、親子連れやグループが実際に目黒川に入り、専門講師の指導のもと川の生きものを調査しました。

目黒川の川底には藻などが生えており、油断をすると滑って転びそうになる様子で、参加者は最初こそ慎重に歩いていましたが、すぐに大人も子どもも夢中になって魚などを探し始めました。
しかし、今年は例年とは様子が違い、全くと言っていいほど魚の姿を見つけることができなかったとのことで、去年も参加したこどもは「去年はすぐに魚が見つかり追いかけたりしたが、今年は一匹も見つからない」と少し淋しそうに話していました。

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講師の魚類研究家・君塚芳輝さんによると、「目黒川の魚の多くは東京湾から遡上してくるが、遡上するためには雨水など酸素を多く含んだ流れが必要。例年、春先に長雨の期間があり、この雨水に乗ってアユなどが遡上するのだが、今年は長雨の期間が短かったことからあまり遡上できていないのかもしれない」とのこと。

発見隊の調査開始から1時間が経過した頃、待ちに待った参加者による一匹目(アユ)が捕獲されました。
「アユ捕獲」の知らせを聞いた他の参加者たちは、改めて川面を熱心に見つめていました。

川からあがった参加者たちは、自然環境の話、目黒川の水の透明度の話などを聞き、生き物に関するさまざまな質問をしたりしながら、身近な自然を再確認している様子でした。
今回は参加者による捕獲はほとんどありませんでしたが、発見隊スタッフが投網で捕獲した、アユ、ボラ、スミウキゴリなどを観察することができました。なお、捕った生きものは、イベント終了後、目黒川へ帰されました。

かつては水質汚濁がひどかった目黒川ですが、平成7年以降東京都によって高度な清流処理が行われた水が流されるようになると水質が格段に改善され、東京湾からアユやハゼなどの魚が上ってくるなど、現在は多くの種類の魚が観察されています。

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◆この「いきもの発見隊」の様子は、
下記番組内でもご紹介します。

地モトTVおかえり!TOKYO
6月9日(木)
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~

是非ご覧ください!