古民家に 大正から昭和にかけての五月人形がズラリ

次大夫堀公園民家園と岡本公園民家園の古民家では、現在、世田谷区内の旧家から寄贈された鎧兜などの五月人形が飾られ、訪れた人たちの目を楽しませています。

五月人形飾りは、民家園で行っている「民間暦」のひとつで、季節ごとに行われる家の行事を見学してもらい、今では失われつつあるかつての暮らしぶりを来園者に肌で感じとってもらうために毎年行われています。
次大夫堀公園民家園の古民家の座敷に飾られている五月人形は、世田谷の旧家に代々伝わるものなど、区民から寄贈されたものの一部で、大正の終わりから昭和の中ごろにかけてのもの、あわせて約50点です。
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人形が展示されている園内の2つの古民家のうち、旧安藤家には、鎧兜のほか、座敷幟(ざしきのぼり)と呼ばれる軍旗が5段飾りの上段に掲げられ、馬に乗った武者の人形、神武天皇の人形が飾られています。
ズラリと並んだ若武者や金太郎などの大小さまざまな人形からは歴史の風格が漂っています。
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古民家の外には鯉のぼり等が掲げられているほか、隣接する店造りの旧城田家にも、兜飾りのほか弁慶や金太郎等の人形などが飾られています。

岡本公園民家園にも鎧兜、飾馬(かざりうま)等、大正~昭和初期の段飾りが飾られています。

友人と訪れていた女性は、「昔はよく家にこのような人形を飾ったが、最近ではあまり目にすることもなくなったので、とても懐かしい」と笑顔で話していました。

関連イベントとして、5月5日(木・祝)午後2時から、次大夫堀公園民家園の旧安藤家において五月節句の解説会が行われます。(入場無料・当日直接会場へ)

《五月人形飾りの展示》
次大夫堀公園民家園
岡本公園民家園
展示は5月8日(日)まで
入園無料
月曜休園(月曜が休日の場合はその翌日)