洗足池公園の「池月橋」20年ぶりのリニューアル!

大田区の洗足池公園内にある洗足池に架けられている池月橋は、平成27年10月から架け替え工事が行われていましたが、4月2日に開通を迎え、渡り初め式が開催されました。

式典では主催者である洗足風致協会長によるあいさつ、松原大田区長による祝辞などが行われた後、池月橋開通のテープカット、続いて渡り初めが行われました。
渡り初めでは、「ゆきがや太鼓」の勇ましい演奏と共に、東雪谷在住の田中さん一家による、親子三世代渡り初めが行われました。

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式典の後、池月橋は開放され、会場につめかけた地域の人たちも早速、橋を渡り、20年ぶりにリニューアルされた橋の感触を楽しんでいました。
近くに住む人は、「家が近いので、工事しているときから楽しみにしていた。橋が新しくなって、歩きやすく、とてもうれしい」と笑顔で語り、楽しげに橋を往復していました。

初代池月橋は、平成7年に開通した8径間連続3連太鼓橋であり、周辺環境と調和させるため、木橋を採用していました。
木橋は、その橋の環境や木材などにより異なりますが、その耐用年数は一般的に他の材質の橋より短く、供用開始から20年を経た初代池月橋についても現在まで部分補修を行いながら、通行を確保してきましたが、主要部材の損傷も顕著になってきたため、抜本的な対策として架け替えを行うことになりました。
新しい橋は、初代と同様に地域に愛着をもってもらえるよう、初代と同寸の8径間連続3連太鼓橋とし、主要部材にアルミ+擬木を使用するとともに、人の手に触れる欄干には同様の質感となるよう木材を使用するなどの配慮を行い、ライフサイクルコストの向上を目指した構造を採用しました。

なお、この池月橋は、毎年、洗足池公園で行われているイベント「春宵の響」の舞台としても使用され、大田区民に慕われる景勝地に溶け込んだ橋となっています。