岡本公園民家園で「紙すき教室」が開かれました!

世田谷区にある、江戸後期の古民家を移築・復元し、農村に伝わる昔ながらの風習や行事などを体験できる岡本公園民家園で、3月27日、「紙すき教室」が開催されました。
紙すき教室は、民家園ボランティアの「岡本紙漉きの会」が指導役となり、年に7回ほど開催しています。
今回使われた和紙の原料は、楮(こうぞ)とパルプの2種類。楮は、公園内に自生するものなどを年に1度伐採して原料の一部とするほか、パルプは、身近にある牛乳パックなどをリサイクルして採取しています。

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「紙すき教室」の午前の部には、親子連れなど9人の来園者が参加しました。
はじめに、ボランティアから和紙が出来るまでの工程や紙すきの手順などの説明を受けたあと、はがきサイズの漉き枠を手に、早速、紙すきに挑戦しました。楮を水に溶かしたものにネリと呼ばれる粘液を混ぜた紙料液に手を入れると、「ねばねばする!」と子どもたちは驚きの声をあげ、紙漉きの木枠を水面からあげて、繊維を絡ませるため揺らす場面では真剣な様子で取り組んでいました。漉いた紙には、押し花や赤・青・黄色の色楮などを使って装飾することもでき、来園者はイメージを膨らませながら思い思いのオリジナル和紙を完成させていました。DSC_0125

 

初めて参加した男の子は、「(色楮を使って)黄色と青で空色を作った!また、来て作りたい。」と話していました。
岡本公園民家園では「紙すき教室」のほか、わら草履作り、そば打ち、味噌作り教室も定期的に開催しています。