“ごちそう”と“防災”で『ごちぼう』 ~防災教育講座

2月24日、目黒区青少年プラザにおいて、防災教育講座「ごちそうとぼうさい(ごちぼう)を体験しませんか」が開催されました。
この催しは、非常食をみんなでごちそうにして食べることを通じて防災について考え、地域の防災力を高めることを目的としていて、このたび、東京都環境局、東京都環境局のモデル事業採択事業者(フードロス・チャレンジ・プロジェクト)及び目黒区とが連携し、目黒区民の方たちに「ごちぼう」を体験していただくため、この防災教育講座を開催しました。

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講座開催に先立って青木英二目黒区長から、「政府の発表でマグニチュード7の地震が起きる確率が向こう30年で70%と言われています。災害の時もっとも大事なことは、皆さんの協力、絆だと思います。本日の防災教育講座を通じて、地域の皆さんの絆が、ご家庭の絆が、さらには地域の防災力がさらに高まることを期待しています。」と、挨拶がありました。
その後、「ごちそうとぼうさい」プロジェクト主催者である吉田裕美氏から事前レクチャーがあり、「非常食を備えていますか?」、「非常食といえば何が浮かびますか?」、「あなたにとっての非常食の条件は何ですか?」等について、参加者に 質問しながら、現状の非常食への意識の確認を行いました。

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続いて実習に移り、講師のキムラカズヒロ シェフから非常食をごちそうに変えるメニューの実演と実習があり、アルファ化米とイワシやサンマなどのいろんな缶詰めをごちゃ混ぜにすることで複雑で奥深い味わいの出るごはん、「いろいろ魚缶と野菜の煮物」や、保存性がありナッツやドライフルーツ等、自分にあったものを入れてアレンジできる、クラッカーを使ったデザート「ザクザク、クラッカーヌガー」の紹介が行われました。

参加者が作ったメニューを実食した後、吉田裕美氏から、非常食をサバイバル時の「食料」としてだけではなく、長くなりがちな被災生活での「食事」として捉え、自分にあった非常食を見つけることの重要性やローリングストック法の必要性(家庭での自助)と場を囲み、実習し、話し合う、食事の大切さ(実際の避難生活時の共助)について事後レクチャーがあり、「ごちぼう」は締めくくられました。

参加者からは、「家庭で備蓄はそれなりにしていますが、置きっぱなしで賞味期限が過ぎちゃうなと思ったりしています。今日は、備蓄してあるものを、料理に生かすと聞いて参加してみようと思いました。いつも考えているわけではありませんが、これからはローリングストック法について心掛けて行こうと思いました。」と、参加した感想を話していました。

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防災教育講座「ごちそうとぼうさい(ごちぼう)を体験しませんか」の
会場の様子を、「地モトTVおかえり!TOKYO」 にて放送します。
3月7日(月)放送の予定です。
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~
是非ご覧ください!