梅の香りに誘われて~「第41回せたがや梅まつり」開催中

都内有数の梅林がある世田谷区立羽根木公園では、「第41回せたがや梅まつり」が開催されています春の訪れを楽しむことができるおまつりとして、毎年多くの来園者が訪れ、開催期間中の土・日・祝日には、様々な催し物が行われるほか、模擬店や植木・園芸市、梅にちなんだ食べ物の物品販売も行われています。

今年は、昨年に比べ気温が低い日が続いたことから開花が遅れたものの、園内の梅の花は現在、まさに見ごろを迎えていて、2月25日は、会場は大勢の人で賑わっていました。この日の催し物は、抹茶野点(のだて)・茶席や、三土代会(みとしろかい)の餅つき、舞台などが行われました。

抹茶野点・茶席は、茶道小笠原流の抹茶を、お茶室のある日本庭園で梅の花とともに楽しむというもの。参加した女性は「梅の花のもと抹茶野点を楽しむことができ、風情を感じられた。梅の季節ならではの体験ができて、とても満足。」と話してくれました。

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■抹茶野点・茶席の様子
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■三土代会による餅つきの様子
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■舞台の様子

三土代会の餅つきは、威勢の良い掛け声とともに何本もの杵(きね)が次々とテンポよく突かれ、とても迫力のある餅つきです。この餅つきを行った『三土代会』は、江戸時代から伝わる独特の餅つきを伝統文化として保存活動を行っている団体で、「代田餅つき」は区の無形民俗文化財に指定されています。できあがった餅は参加者に振舞われ400人以上もの長蛇の列ができました。列に並んだ小学生の兄弟は「つきたての餅をはじめて食べた。柔らかくて、とても美味しい。」と笑顔で餅を食べていました。

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■会場では地域の商店街のつくる食べ物などの模擬店が大人気!

模擬店前では、花より団子とばかりに地域の商店街のつくる食べ物を目当てに多くの人が集まり、舞台で行われる舞踊などを見ながら味わっていました。梅まつり実行委員会の齋田孝実行委員長は、「羽根木公園には650本、60種類の梅が咲いており、長期間に渡り紅白さまざまな品種の梅を楽しむことができる。地域住民の手作りで梅まつりを盛り上げる多くの催しを実施している。区内外の大勢の人に来場してもらい、羽根木公園の梅を楽しんでほしい。」と梅まつりへの思いについて話していました。この『せたがや梅まつり』は3月4日(日)まで開催されています。

『せたがや梅まつり』
会期:3月4日(日)まで
会場:世田谷区立羽根木公園