震災を風化させないために!目黒美術館で「気仙沼と、東日本大震災の記憶」展

2月13日から、目黒区美術館で「気仙沼と、東日本大震災の記憶-リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史-」展が開催されています。

東日本大震災の発生から5年を迎えるにあたり、震災を風化させることなく友好都市である気仙沼市の復興を引き続き支援していくため、東日本大震災復興支援事業として展覧会を実施。気仙沼市にあるリアス・アーク美術館(気仙沼市及び南三陸町で構成する事務組合が運営する美術館)で2013年から公開されている常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」を、今回、東京地区では初めて大規模に紹介しています。

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被災写真203点、被災物の写真パネル61点および被災物11点に関係歴史資料を加えた約400点からなる今回の展示では、被災現場写真には詳細な説明が付けられ、被災物の写真パネルには、その物から読み取れる物語が方言で添えられています。

数多く展示された記録写真などからは、被害の甚大さや、平成23年3月11日、テレビ画面でしかうかがい知ることのできなかった当時の気仙沼の様子が詳細に写し出されています。
中でも108個あるkey wordパネルには、被災者のリアルな体験や、そこから生まれる様々な思いがつづられています。
震災発生から2年の間、日々感じ、時を経て移り変わってく様々な思いがkey wordパネルに言葉として展示されています。
この思いをどのように表現し、具現化し、昇華させ、そしてこの体験をどのように未来へ残し、後世へと繋げていくかという、被災された方々の率直な想いや心の変化を読み取ることができるものとなっています。

今回の展示は、東日本大震災の単なる資料展示ではなく、被災し傷つきながら、なおも生きていこう、そしてこの体験を後世に伝えていこうという、被災地の想いをダイレクトに感じることのできるものとなっています。
震災から5年を迎える今、改めて震災及び被災地に思いを馳せ、災害に対する備えについて地域と世代を超えて考えさせられる内容となっています。
担当者は、「写真だけでなく、詳細な説明書きや、Keywordパネルは全て見ていくと読みごたえがあります。時間がかかりますが、入場料がかからないので何度でも足を運んでいただければと思います。」と話していました。

「気仙沼と、東日本大震災の記憶
-リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史-」展
2月13 日(土)~3月21日(月・休)10:00~18:00
目黒区美術館(目黒区目黒2-4-36 区民センター内)
℡03-3714-1201
※観覧料 無料

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「気仙沼と、東日本大震災の記憶
-リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史-」展の
会場の様子を、「地モトTVおかえり!TOKYO」 にて放送します。
3月1日(火)放送の予定です。
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~
是非ご覧ください!