中学生がいきいきとした理科研究を発表!「第8回世田谷ガリレオコンテスト」

■第1次審査で選出された9テーマによる作品の発表会が行われました


世田谷区教育委員会が、区立中学校の生徒を対象に、自然科学・科学技術分野に関する自由研究を募集する科学コンテスト「世田谷ガリレオコンテスト」が1月27日、烏山区民会館ホールで開催されました。このコンテストは、平成22年度から実施されていて、ピサの斜塔で落下実験をしたガリレオ・ガリレイのように自然科学に疑問を持ち、自ら考えて実験することを通して、子どもたちに理科や科学の面白さを広く知ってもらおうと、理科が好きな子どもが増えることを願って開催されています。

今回から自然科学分野に加えて、科学技術分野に関する自由研究も募集され、書類選考による第1次審査には2,877件の応募があるなど、コンテストは8回目を迎えて、生徒の間に定着してきたことが伺えます。

会場では、第1次審査で選出された9テーマによる作品の発表会が行われました。どの作品も大人ではなかなか気が付かない中学生らしい視点や、独創性を持つ緻密でユーモアに溢れた発表が行われ、パソコンを使って図や写真を見せたり、動画を見せたりするなど工夫を凝らした発表に、来場した小中学生や保護者なども興味津々の様子でした。

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砧南中学校1年生の鈴木類さんは、家の前の小川のほとりを見ていた時に、ただ動いているだけに見えるプランクトンも、何かに反応して動いているのではないかという疑問を持ち、「微生物の生態反応について」を研究テーマに取り上げていました。発表では、来場者に分かりやすいように図や写真を多く使い、大人顔負けの筋道を立てた説明を披露しました。

また、家でソラマメをゆでていてゆで汁を鍋に入れたまま置いておくと、ソラマメのゆで汁がピンクになったことを不思議に思ったという上祖師谷中学校1年生の池内佐保さんの「ソラマメのゆで汁の色」など、暮らしの中で見つけられる一方、普通なら見過ごしてしまう様なテーマを取り上げた研究が多く発表されました。

奥沢中学校2年生の池内優莉さんの「セミに耳はあるのか?」と共に、3人が最優秀賞のガリレオ賞を受賞しました。

東京都市大学の 大上 浩教授は「どれも優秀な発表で、優劣つけがたい内容だった。これから先も身近なことに疑問を持ち、自分で考えて自分で調べてみることを大切にしてほしい。」と講評を述べていました。